初めまして。社内SEキメている緑川縁です。
IT業界の暗部 SESについてお話します。
まとめサイトとかで「SESはやめとけ」って言われているアレですね。
SES企業社員時代の体験を絡めてお話しします
結論から言うと、やめとけに同意です。
IT業界に入りたいなら、ポートフォリオ作成や関連資格取得の努力をして、自社サービスや受諾系の会社入った方が幸せになれます。
SESって?
ポイント
SESは、システム・エンジニアリング・サービスの略称となります。
ざっくりいうと派遣業許可なしで、人を貸し出すよって業務形態です。
IT業界の立ち位置的には以下図のような感じで使われています。
「ダメでしょ!」って思われますか?大丈夫、IT業界ではグレーゾーン
です。
派遣先のオフィスから、大手企業の面談を受けたのはいい思い出です。
やめておけと言われる理由は?
ビジネスモデルが「人売り」の為、従業員にデメリットが多いからです。
低待遇、低賃金、現場面談、現場ガチャ、技術者ではなく作業員、スキルがつかない、法スレスレの契約形態etc...挙げたらキリがない。
それに、ただでさえ病みやすいIT業界の最低層、肉体やメンタルにかかる負担はかなり大きいです。
大手企業から求めれる期待値と、自信が得ている金銭はまるであっていません。
そんな環境で働いていると壊れます。
実際に失踪、鬱や適応障害を発症、○殺未遂をした方を何名か見てきました。
そういった方たちの経験として「やめておけ」と言われるケースがあります。
私自身も、何度も線路に吸い込まれそうなりました。。。
他のケースは?
求人広告の未経験歓迎!充実の研修制度!残業時間月10時間以下!などの甘言に引っかかってしましたパターンです。
未経験歓迎は本当のところが多いですが、入ってみると現実は厳しく。
研修制度は「e-learning」か対面スパルタ、残業時間は(※配属現場による)を食らって残業だらけ、担当営業に相談してもスルーされてストレスフルという構図。
未経験でもITエンジニアになれる!と思って会社入って、「思ったのと違った!会社のサポートがなにもない!SESはブラック!」と、まだ元気なうちに、ネット上でのたうち周るので、「SES やめとけ」が加速度的に広まったと認識です。
ここから学べるのは、甘い言葉は信じるなということ。
得られるものは?
ないですね。
あるとしたら、ストレスと劣等感ぐらいです。
たまにSESのメリットとして、様々な技術習得が可能!って書いてるサイトありますが、SESに回ってくる仕事は基本、低レベルなので自己学習で習得可能です。
わざわざ大手企業の従業員様にペコペコしながら、得る必要はないと思います。
それに汎用的な技術/知識じゃないことが多いので、他現場に行くと役立たずだったりします。
拡大解釈すれば、「俺は大企業で働いてた!」って言える経歴が得られます。。。
メリットってある?
1つだけメリットがあります。
どんな人でも、IT業界に入れる
まとめサイトの記事などで、「未経験なんだけど、IT業界に転職したい」→「SESなら余裕」という流れを見たことがあると思います。
これは本当です。
日本語で会話ができて、技術者になりたいことを伝えられば、十中八九落ちないです。
実際に、私は10社受けて9社に受かりました。
大半のSES企業は、採用フローに「Compass」等の適正検査はなく、書類と面接一回⇒内定というイージーな流れです。
「面倒な試験や勉強したくないけど、IT系入りたい!」という現実見えてない人でも入れちゃうのがSESのメリットです。
恥ずかしながら、私もそのタイプの人間でした(笑)
なんでそんなに緩い?
「人売り商売」だからという点につきます。
どんなヒトでも現場に入れた分、利益がでます。
「でも、未経験者なんて現場は欲しがらないでしょ。」と思いますよね。
未経験者でも自社研修すれば、あら不思議!書面上、業務経験ありのエンジニアが誕生です。
そのエンジニア(?)を営業努力で、何かしらの現場に入れればOKです。
SESに高い技術力を求める中抜き先はいないので割と通ります。
最後に
SESは、簡単にIT業界に入れますが、待遇はひどいものです。
ですが、需要があり続ける限り存在し、病む人を増産し続けます。
では、それを回避しながらIT業界に入ればいいのか?
独学で技術や資格を取得して、それを武器に殴りこんでください。
確実にSESよりは、ましな企業に入れます。
この記事が「ICTエンジニア」になりたい方の一助になれば幸いです。