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AI 活用について、○○○○ でもわかる記事

記事を書いたきっかけ

最近、プライベートタイムで勉強ができておらず、「社会人としてヤバイ!」と思いGoogle AI Essentialsの資格(?)を学習/取得しました。

そこから得た学びを記事にします。

※通常は 8,000 円程度の料金がかかりますが、日本リスキリングコンソーシアムのキャンペーン経由にて、無料で受講することができました。

転職等の斡旋が目的な団体ですが、学習講座がタダなのはかなり魅力的です。

⭐️"○○○○"が何を指しているのかの認識かと利用できるのかは、あなた次第・・・

AI を利用するときに大切なこと

  • Gemini、ChatGPT 等の対話型 AI は、包丁や PC と同じく"ツール"に過ぎません。

「AI に質問したけど、いい結果が返ってこなかった!」というのは、指示/質問能力が低い ○○○○ に過ぎません。

どうやれば、○○○○ ではなくなるのか?

AI の利用方法を理解すること

対話型 AI は、ヒューマンフレンドリーな作りをしている都合上、かなり"勘違い"がしやすいものです。 対話形式で利用できてしまう分、「こう指示しているのに、いい結果が出なかった!AI はダメだ!」と憤ってしまいます。 これは相手が"血の通っていない存在"である都合上、そう思うのも仕方がないことです。

ですが、これは"人間相手にも言える"ことです。 「あいつは指示通り動かない無能」、「奴は言葉を理解できない」 こんな嘲笑を聞くことはあると思いますが、これは過ちであることが、対話型 AI によって顕になったと思います。

上記が発生するのは、その発言をしている"マネジメントサイドの能力不足です。" AI に"その指示の意図/背景と欲しい成果/出力"が明示できれば、上記は解消できると思いませんか?

AI が提唱する効果的な AI 利用法

AI を効果的に利用するためには、以下のポイントに注意しましょう:

  • 明確な目的を持つ: AI に何を求めているのかを明確にしてから質問や指示を出しましょう。
  • 具体的な情報を提供する: 背景情報や具体的な条件を詳しく説明することで、より適切な回答を得られます。
  • 段階的なアプローチ: 複雑な問題は、小さな部分に分割して段階的に解決していくことが効果的です。
  • 結果の検証: AI の出力は常に批判的に評価し、必要に応じて修正や追加の質問をしましょう。
  • フィードバックループの構築: AI との対話を通じて、より良い質問の仕方や指示の出し方を学んでいきましょう。

よくわかるサンプル

ダメな指示

丸の内でいい飲食店教えてよ!

グッドな指示

丸の内でいい飲食店を教えてください

  • 条件
    - 来店するメンバーは五人です
    - メンバーの中には肉食を忌避しているベジタリアンがいます。
    - 来店する時間は日本時間で平日の 18:00 以降で、アルコールも嗜みます。

AI による学びの概略

このように具体的な条件/背景や求める情報を明確に伝えることで、より有用な回答を得られる可能性が高まります。

Tips

  • 一度でいいプロンプトを生成することは困難を極めます。
    ワンパンで行けるなら"プロンプトエンジニアリング"なんて言葉は生まれませんよね。
  • "AI は嘘をつく"
    上記は人間のように恣意的なものではなく、採用されている学習モデルや、質問の曖昧さによって引き起こされるものです。
    これは後述する"ハルシネーション"と関連する事項です。
  • 英語であれば、特定の単語を含めることなどが推奨されているようですが、"日本語"だとそういうのはまだまだといった様相なようです。
    実際に上記講座で利用する対話 AI は"英語のみ"で日本語では採点不可でした。
  • エンジニアっぽく使えるAIサービス
    https://aistudio.google.com/app/prompts/new_chat

AI 利用における大切な考え方

  • ハルシネーション: AIが実在しない情報を生成してしまう現象です。例えば、存在しない本や論文を引用することがあります。
  • ヒューマンインザループ: AIの判断や出力に人間が介在し、最終的な判断を下すこと。AIを補助ツールとして使いこなすポイントです。
  • ゼロ ショット プロンプティング: 事前の例示なしで、AIに直接タスクを実行させる方法。
  • ワン ショット プロンプティング: 1つの例を示してから、AIにタスクを実行させる方法。
  • Few-Shot プロンプティング: 複数の例を示してから、AIにタスクを実行させる方法。より複雑なタスクに有効です。
  • Chain-of-Thought (CoT) プロンプティング: AIに思考プロセスを段階的に説明させる方法。問題解決の過程を理解するのに役立ちます。

おまけ:AI の魅力

上記の講座では、複数の"身体障害者"の方が出演していました。
そこで語っていたのは、自分では想像のできない身の上の方を対象として質問ができることです。

これは上記のみを対象とする訳ではなく、ビジネスで言えば"他業種"や"自身とは異なる立場"を相手に想定できます。
セールス領域であれば、"承認者に対してアプローチする方法"等の壁打ちにも有効だと思います。

※ここで大事なのは、想定以上のものが出てきても一読し自身で噛み砕けるように AI をチューンしたり、自力を上げることが肝要らしいです。

AI が提唱する AI の魅力

AI の真の魅力は、その多様な応用可能性にあります:

  • 多様な視点の獲得: 身体障害者の方々の経験や、自分とは異なる立場の人々の視点を理解するためのツールとして AI を活用できます。これは、製品開発やサービス改善において非常に価値があります。
  • クリエイティブな発想の補助: AI は、人間では思いつかないようなアイデアや組み合わせを提案することができます。ブレインストーミングやコンセプト開発の際に活用することで、革新的なアイデアを生み出せる可能性があります。
  • 効率化と生産性の向上: 定型的なタスクの自動化や、複雑な分析の補助など、AI を活用することで業務効率を大幅に向上させることができます。これにより、人間はより創造的で戦略的な業務に注力できるようになります。

AIの限界と注意点

AIの可能性は大きいですが、以下の限界と注意点も理解しておく必要があります:

  1. データの偏り: AIの判断には学習データの偏りが反映される可能性があります。多様性や公平性に注意が必要です。
  2. 倫理的配慮: AIの使用には倫理的な配慮が必要です。個人情報保護や差別的な判断の回避など、慎重な取り扱いが求められます。
  3. 過度の依存: AIはあくまでツールです。人間の判断や創造性を完全に代替するものではありません。適切なバランスを保つことが重要です。

最後に

交流のあるエンジニアと話していても、社内のエンジニアが AI をうまく使いこなせていない・・・という悩みをよく聞きます。
言うなれば IT 技術者でも使うのは難しいツールということです。

しかし、適切なステップ、改善を踏めば『これいいじゃん!』というものは得られます。(体験談)

IT 系人材の不足が叫ばれている日本は、ヒューマンリソースが乏しいなら積極的に AI サービスを利用すべきです。 最初からフル活用は難しいと思いますが、徐々に取り入れて業務効率や勤怠への充足度を高めて幸せになっていきましょう。

以上でこの記事を結びます。 どなたかのお役に立てば幸いです。

  • この記事を書いた人

緑川縁

ニートからシステムエンジニアになった人
クラウド案件をメインにやっています。
保持資格:CCNA,AWS SAA&SAP,秘書検定2級
趣味でボカロ曲作り始めました。

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