Powerappsでゲストユーザーがアプリケーションを作成しようとした際に表示されたエラーへの対策備忘です。
原因
Entra IDの設定が不足している。
ゲストユーザーがPowerappsを弄る為には、操作権限を最大にしないといけません。
この権限変更は、WEBコンソール(GUI)とCUIからコマンド双方の対応が必要です。
対応
- GUIで設定すること
Microsoft Entra ID> ユーザー>ユーザー設定>外部ユーザー>外部コラボレーションの設定>ゲストユーザーのアクセス項目を以下に変更
「ゲストユーザーは、メンバーと同じアクセス権を持ちます(制限が最も少ない)」
- 参考ドキュメント
Microsoft Entra B2B コラボレーションでユーザーを招待する。
Microsoft Entra ID で、外部コラボレーション設定で、ゲスト ユーザーのアクセスを「(最も包括的な)」に設定します。
B2B ゲスト メーカーへの Power Apps 対応 セクションより引用
- CUIで設定すること
Power Platform用のPowerShellのコマンドを叩く必要があります。
Windows環境であれば、デフォルトでPSはインストールされていますが、上記のPP用の拡張を追加でインストールしないといけません。
- インストールコマンド
◆初期設定
$user = "{自身のユーザーアカウント}"
$password = "{自身のユーザーパスワード}"
$cred = New-Object System.Management.Automation.PSCredential ($user, (ConvertTo-SecureString $password –ASPlainText –Force))
$connectionhost = "https://admin.services.crm7.dynamics.com"
◆インストール
Install-Module -Name Microsoft.PowerApps.Administration.PowerShell
Install-Module -Name Microsoft.PowerApps.PowerShell -AllowClobber
◆必要なコマンド
$requestBody = Get-TenantSettings
$requestBody.powerPlatform.powerApps.enableGuestsToMake = $True
Set-TenantSettings $requestBody
- 参考した技術記事
管理者権限なしで Power Platform 用の PowerShell をインストールする
ゲスト ユーザーが POWERAPPS を作成できるようにする
最後に
こういった権限設定がとてつもなくめんどくさいのが、MSのヨクナイところですね。
以上、どなたかのお役に立てば幸いです。